グリーンピースのメンバー スペイン海域で負傷

１５日、環境保護団体グリーンピース（Greenpeace）のイタリア国籍の女性活動家２名が、スペイン軍の巡視艇と衝突して海に転落し、負傷する事故があった。フエルテベントゥーラ島（カナリア諸島）の海域で行われているボーリング調査に対する抗議活動中の事故で、グリーンピース支持者と非支持者の間で論争となっている。

グリーンピースは「スペイン軍に攻撃された」としているが、スペイン国防省はこれを否定。グリーンピースのボートがボーリング現場に突撃しようとしたところを制止したものとしている。また、ホセ・マヌエル・ソリア産業大臣は「スペイン軍は（ボーリングを行っている）海域の秩序を維持すべき」と説明し、「その行動の一環として起こった事案だ」と付け加えた。なお、活動家らは海に転落後、巡視艇レラーンパゴの兵員が海に飛び込んで救助した。その後、活動家らはカナリア諸島自治州の州都ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの大学病院に搬送された。
この事故は政治問題に発展し、スペイン社会労働党は一連の説明に納得せず、論戦に持ち込む構えを見せている。

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